MSXエミュレータ openMSX 0.9.0 がリリースされました。更新内容は以下の通りです。
openMSX 0.9.0 リリースノート (2012-08-12)
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このリリースでは特にDMKフォーマットのサポートを導入することにより、フロッピーサポートの精度を大きく改善します。これはパッチ等をせずに、全てのMSXディスクソフトウェアを実行することが可能であることを意味します。
更に、パフォーマンスを向上させる我々の努力はいくつかの成果があります:Dingoo A320上で起動時間がほぼ半分になりました!
ここに全てのハイライトリストがあります:
MSX デバイス サポート:
・バグ修正:
- オーバースキャン:NYYRIKKIの ”512×512 デモ”、Matraの “Don’t Cock It Up” は現在動作します。
- GFX9000のBモードでのカーソル順序。
- 既存のMSXマシンコンフィグのいくつかの小さな問題。
- ARM CPU上で壊れていた境界線のレンダリング。
- Nationalマシン上で2ndドライブを検出。
- MSX-AUDIO BIOS 1.3 で適切な検出を妨げていたMSX-AUDIOの詳細。
・精度の改善:
- フロッピードライブコントローラの精度が非常に向上(主にWD2793と同様)
- CXD1032 チップが実装された実際のマシンのように、ディスクドライブの遅延モーターOFFのサポートを追加
- ディスクドライブの回転を正確に
- S1985バックアップRAMの持続性のサポートを追加
- RAMとVRAMの初期コンテンツを指定するためのサポートを追加。Philips MSX2の為にこれを修正する。Cas Cremers氏は “Akin” のバグに気づかない理由を示しています、画面上の白いピクセルが原因。
・Video9000の初期サポートを追加
- 新しい Video9000 videosource を与える新しい拡張子。
- Video9000はノーマルVDPにGFX9000出力を重ねて表示することができます。Video9000が接続されている場合、I/Oポート0x6Fへの書き込みソフトウェアは正しい映像信号が表示されていることを確認します。これは現在エミュレートされます。よって Video 9000と認識されMSXソフトウェアの恩恵を受けるために、gfx9000 拡張子の代わりに video9000 拡張子を使用してください!
- Video9000 videosource用のビデオ録画を追加。
・Victor HC-9xのFDC接続スタイルのサポートを追加。
・いくつかのフロッピーディスクドライブ・エクステンションのサポートを追加:Sanyo MFD-001、Mitsubishi ML-30DC/ML-30FD、Talent DPF-550、AVT DPF-550、Philips NMS 1200
・スペイン版 Mitsubishi ML-G1、スペイン版 Mitsubishi ML-G3、日本版 Sony HB-10、Talent TPC-310 マシンを追加。
新規または改良されたエミュレータの機能:
・MSX開発者向けの機能:
- romblocks debuggable は現在より多くのマッパーを持っています。
- ブレークポイント条件用の新しい命令をいくつか追加:address_in_slot、watch_in_slot
- あなたは現在 MegaROMのどこにでもブレークポイントとウォッチポイントを持つことができます。
- 無効なPSG命令とdi に前もってハードコード警告をする;停止命令は現在Tclコールバックですが、これはあなたが例えばそれらが発生したときにopenmsxをブレークポイントに入れる、またはそれらを完全に無効にできることを意味します。
- save_debuggable は現在もデバッグの一部を保存することができます
・コンソールのサポート/スクリプト:
- オフセットでパスワード入力するためにファイルと特別なバージョンからタイプできるタイプコマンドを追加。
- コンソールでのTclに構文強調表示を追加しました。
- 赤色でコンソールにエラーを表示します。
- 入れ子状になったTclコマンド用にタブ-コンプレッションを実装しました。
・OSDメニューの改善:
- マシンのリストとエクステンションは現在、アルファベット順にソートされます。
- ファイルリストは現在、大文字小文字を区別せずに拡張子に関してフィルタリングされます。
・パフォーマンスの改善:
- OSD
- 起動時間
- いくつかのスクリプト(リバースバー a.o.)
・その他:
- ファイル名が与えられなかった場合(例えばスクリーンショット)、guess_titleスクリプトは現在もっとよりよく、そしてファイル名を生成するために使用されます。
- リバースバーはレコーディング(赤)とリプレイステートを反射するために、現在より鮮明なカラーを持っています。
- 初期値のCMOS / SRAMファイルが見つからないときエラーを出さない。
- デフォルトではカセットの自動実行が有効になっています。
- 現在適切にサポートされていないため、2GB以上のハードディスクイメージを使用するときにエラーメッセージが表示されます。
- 大容量ハードディスクイメージのSHA1サムを計算中に進行状況を表示します。
- ROM用の追加ファイル(Playballのサンプルのような)は現在、ROMファイルと同じディレクトリに置くことができます。
ビルドシステム、パッケージング、ドキュメンテーション:
- サードパーティ製のライブラリをアップグレード。
- MacでのPPCサポートの削除とclang(Mac OS Xのための新しいデフォルト・コンパイラでもある)に対する更なるビルドサポートの追加。
- DMKをサポートするためのいくつかのユーティリティを追加しました:ダンピングツール、解析ツール、作成ツール、変換ツール。
- roms/ディレクトリを段階的に廃止する最初のステップ:hardwareconfig.xml ファイルに不要だったSHA1SUMSファイルを削除、そして新しいコンフィグにはもう roms/パスを使用しません;代わりにsystemromsプールを使用してください。
そしてもちろん、いつもの様々なバグ修正。
”doc/manual/index.html”において、あなたはopenMSXに関するHTMLのマニュアルセットを見つけることができます。もしあなたが以前のopenMSXを使用していない場合はこれを読んで確認してください、それだけでなく新機能および変更された機能について詳しく知ることができます。
あなたがエミュレートしているopenMSXセッティングとMSXハードとソフトウェアに応じて、CPUとグラフィックス・パフォーマンスは大いに変化します。単純な設定なら200MHzのマシンでスムーズに動作しますが、複雑な設定の場合 2GHzマシンでも遅いです。パフォーマンス調整のヒントについてはセットアップガイドを参照してください。
openMSXは次のオペレーティングシステム上で実行できる事が確認されています。Linux、Windows、Mac OS X、FreeBSD、OpenBSD、NetBSD; x86、x86-64、PPC、ARM、MIPS、SPARC CPU。その他のオペレーティングシステム(SDLが実行できる場合)やCPU上でも可能でなければならないが、ビルドシステムに多少の修正を必要とするかもしれません。もしあなたが新しいプラットフォーム上でコンパイルしているなら、あなたの経験を(連絡先は下記参照)を共有してください、我々はopenMSXの移植性をより高めることができます。
Link 【openMSX Home Page】